物件売却時に損失が発生した場合、確定申告を行うことによって損失分の控除を受けられることになります。
たとえば損失が1000万円出てしまった場合にはその分の所得税の控除を受けることが可能で、仮に年収が500万円だった場合だと「500万円-1000万円=-500万円」ということになるわけですが、税金の控除はマイナスになった時にはその分を切り捨てられることになりますので0円ということになります。
それでは残りの500万円分の損失についてはどう補てんされるのかという話になるのですが、こちらは一定条件をクリアしていると翌年に控除を繰り越すことが可能になりますのでご安心ください。
その条件は、
- 自分が住んでいた建物を売却していること
- 所有していた期間が5年を超えていること
- 売却翌年の年末までに50㎡以上の床面積の住宅を取得すること
- 1年以内に買い換え先の物件へと入居あるいは入居見込みであること
- 住宅ローンを組んで買い替えを行った場合にはその住宅ローンの返済期間が10年以上であること
などが挙げられます。(参考サイト:家を高く売る研究 – 税金の仕組み)
また、住み替え以外にも売却のみを行ったというケースにおいても繰り越して控除を受けることが可能で、こちらも似たような条件が提示されています。詳しくは地域の税務署や役所に相談をすることで知ることができますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。